【実施報告】多文化共生連続講座第2回 講座「医療通訳ボランティアの活動」

10月30日(日)に令和4年度多文化共生連続講座の第2回となる
「医療通訳ボランティアの活動」を実施しました。

 

       

 

 

 

 

 

 

 

講師に、順天堂大学国際教養学部教授の大野直子先生にお越しいただきました。
外国人医療の障壁として、「言葉の壁」「文化の壁」「制度の壁」があり、
それぞれ詳しく掘り下げてお話いただきました。

「言葉の壁」を取り除くための“医療通訳”として、
院内に通訳者が配置されている場合や
、通訳機のようなツールを使用する場合、
オンラインや電話で遠隔通訳を行う場合があります。
まず人と人とのコミュニケーションの一歩として、自己紹介や守秘義務などについて
事前説明をしてから通訳を行うと説明があり、参加者の皆さんも英語の通訳者に
なったつもりで、セリフを声に出して言ってみました。

 

 

 

 

 

 

「文化の壁」では、医療現場での異文化コミュニケーションの一例として、
ある患者の背中にある東洋医学のカッピング療法の跡を見て、
看護師が虐待を疑って慌てた行動を取った場面を動画でご紹介いただきました。
何が問題だったのか、参加者のみなさんと考えました。
異文化が背景にあることを理解し、慌てず落ち着いて話をして対応することが
大切であると、参加者の皆さんもうなずいていらっしゃいました。


「制度の壁」のテーマでは、ネパールに旅行中ケガをした日本人になった
シミュレーションをしました。日・ネパール語の通訳なし、英語通じず、
ネパール語全く読めない中で、症状を伝えられず、医師の説明もわからない、
かなり不安な場面を想像したことで、外国人患者の身になって考えてみる
時間となりました。

外国人医療の場面では、このように様々な「壁」がありますが、
医療通訳ボランティアとして活動する場合には、
相手を知り相手に合わせたコミュニケーションを心がけ、
思いやりをもってサポートすることが大切だということでした。


 

 

 

 

 

 

最後に、ロールプレイの時間があり、服薬指導の場面で、
患者、医療従事者、通訳、の3者の役で、台本を読んで体験してみました。


 

【アンケートより一部ご紹介】
 ・医療通訳はとてもハードルが高く、遠い存在だったものが少し身近に感じました
   ・色んな方と知り合えてよかったです
 ・英語の説明を教えていただき大変役に立つと思います。ありがとうございました
 ・幅広くふれる機会になり、導入としてありがたかったです
 ・ロールプレイが良かったです
 ・全く知らない分野の勉強が出来た

 

次回の第3回は、12月11日(日)
医療通訳ボランティアのための「やさしい日本語」を開催します。
皆さまのご参加をお待ちいたしております。

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