【実施報告】【2020年11月16日(月)】アウトリーチ事業 東京学館浦安高等学校 国際教養コースでの特別授業
浦安市国際センターのアウトリーチ事業として、
11月16日(月)に東京学館浦安高等学校国際教養コースにて、
JICA青年海外協力隊海外協力隊としてアフリカのザンビアで活動された
野崎雅貴さんの特別授業を行いました。
国際教養コースの1年生51名、2年生37名に、「アフリカで先生になる!?」と題して、
ザンビアの体験談をお話して頂きました。
初めに、現地の言葉「ベンバ語」で生徒たちに話しかけられました。
生徒たちは耳慣れない言語に驚きながらも、これは自己紹介かな?名前を聞かれているのかな?
と想像できたのか、マイクを向けられると戸惑いながらも名前を答えていました。
野崎さんは浦安市出身で、幼少期から大学までサッカー一筋で過ごされ、
プロも目指しておられました。大学生の時、学内でJICA海外協力隊募集のポスターを
目にしたことがきっかけで、「体育の教員免許を活かした活動ができるのではないか?」
と思ったそうです。大学卒後に協力隊員として2017年~2019年9月まで、
東アフリカのザンビアに派遣されました。
多くの写真を使い、クイズや問いかけを交えながらザンビアでの生活を紹介していただきました。
アフリカといえば、野生動物や原住民族のイメージが強いですが、首都の写真では、
ビルが立ち並び、ショッピングモールもあり、見慣れたファーストフード店の看板も写っていて、
生徒たちは興味深く見ていました。野崎さんの赴任先の学校は、首都から離れた郊外にあり、
電気やガスがない家での生活やザンビアの主食で白トウモロコシから作ったシマという
食べ物についてもご紹介がありました。
活動を始めたころ、赴任先の現地の学校では、体育の授業が教室の中で行われており、
ルールやコートの大きさなどを先生が板書して、生徒はひらすらノートに書き写していたという話に、
みんな驚いていました。野崎さんは、アフリカの広い土地を活かして屋外での授業やサッカーが行えるよう、
砂場、コート、陸上トラック、ボールをみんなで作ったそうです。
現地の生徒たちは制服のまま体育の授業に参加していたそうで、
野崎さんはどうして着替えないのかな?と思い、「どうして着替えないの?動きづらくないの?」
と聞いたところ、生徒は「運動する服を持っていない」と答えたそうです。
日本では当たり前のことが、現地では当たり前ではないということを思い知り、
日本のやり方を押し付けてはいけないと思ったそうです。経済的に余裕がなくても、
設備があまりなくても、「毎日学校で友達に会い、勉強ができて幸せだ」と、
満面の笑みで話す子供たちの笑顔がとても印象に残っていると話されていました。
質疑応答の時間には、協力隊の生活の中で一番困ったこと、日本に帰りたいと思ったことは?、
病院はあるか、トイレの様式、など積極的に質問が出て、国際協力に対する関心の高さがうかがえました。
そして最後に、外国へ目を向ける高校生たちに、今のうちにできる事として、
インターネットなどで情報を集め、いろんなことに興味を持ち幅広い知識を持っておくことを
アドバイスされました。
野崎さん、貴重な体験談をありがとうございました。
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