【実施報告】【2016年10月15日】トルンコンサート ~ベトナム竹琴の世界~
トルンコンサート ~ベトナム竹琴の世界~
今回、ベトナムの伝統楽器「トルン」の演奏者である小栗久美子氏、そしてバイオリン奏者の森川拓哉氏をお呼びし、トルンのコンサートを開催しました。
【日 時】 2016年10月15日(土) 14時~16時
【場 所】 浦安市国際センター(新浦安駅前プラザ マーレ2階)
【講 師】 小栗 久美子 氏, 森川 拓哉 氏
【参加費】 500円
小栗 久美子 氏 プロフィール:
東京外国語大学ベトナム語学科卒。同大学大学院修了。トルンをグエン・トゥ・トゥイ、マイ・ティ・ライ、ドー・ロック各氏に師事。横浜みなとみらいホールや 横浜赤レンガ倉庫にて数々の自主企画公演を開催。2010年に師匠にあたるマイ・ティ・ライ氏とそのご家族「チェ・ヴィエット・ファミリーバンド」をベトナムより招き、横浜みなとみらいホール、福島市音楽堂にて「ベトナムバンブーコンサート」を企画・開催し、好評を博した。駐日ベトナム大使館や在ベトナム日本大使館主催の公演をはじめ、全国各地で演奏活動を展開。グエン・ミン・チェット国家主席来日祝賀会(2007年)やベトナム最高指導者グエン・フー・チョン書記長来日祝賀会(2015年)でも御前演奏を行っている。
森川 拓哉 氏 プロフィール:
早稲田大学卒業後、バークリー音楽院に留学。帰国後、文化庁芸術祭出展作品や新国立バレエ団公演、高野山金剛峰寺における空海奉納舞踊公演などの舞踊公演をはじめ、数々の舞台公演における作編曲、演奏を担当。2014年にはグラミー賞受賞アーティスト公演のバンドリーダーを務める。その他、トップデザイナーのファッションショー、CM、ドラマ、映画、CD製作等にも演奏、作編曲、プロデュースとして多数参加。30カ国以上に渡る民族音楽、奏者との共演した経験から独自のバイオリン演奏表現を追求している。
最初に小栗さんより流暢なベトナム語でご挨拶いただきました。
左が小栗さん、右が森川さん。お二人ともベトナムの民族衣装を着られています。
前半の第1部では、演奏の前に今回お持ちいただいた楽器の紹介をしていただきました。初めて見る楽器にみなさん興味津々。トルンの竹は一般的な竹と種類が異なっていたり、トルン自体がひもと輪ゴムを使って組み上げられていたりする等、初めてみる楽器の意外な構造にとても驚きました。その後、3曲演奏していただき、トルンの澄んだ音を楽しみました。
トルンについて説明する小栗さん
次に参加者の方々にトルンの演奏を体験していただきました。
トルンの種類は様々で(写真参照)、初めて触れる楽器に戸惑う様子も見られましたが、小栗さんのリードの下、多くの参加者にトルンを体験していただくことができました。
休憩中はチラシで事前にご案内していた通り、ベトナムでよく飲まれているお茶「ハス茶」とベトナムのお菓子(バイン ダウ サイン)をご用意しました。香りがよく飲みやすいハス茶は大変好評でした(ハスの実もありましたが、写真に撮る前に皆さんのお腹に・・・)。
右の四角形のお菓子は、緑豆を使ったベトナムのお菓子です。
上のお菓子はこのような箱で売られています。右はハス茶の茶葉です。
休憩後の第2部では衣装替えした小栗さん・森川さんの息の合った演奏を聞かせていただきました。小栗さんのトルン、そして森川さんのバイオリン・キーボードが奏でるダイナミックな演奏に参加者・スタッフ一同うっとりと聞き入りました。
最後にアンコールでは体験の時に演奏した曲「赤とんぼ」を小栗さんに演奏していただき、参加者の方々の大合唱で終了しました。
【アンケート結果より】(原文のまま記載)
・トルンもバイオリンもピアノも素晴らしく、感動しました。来てよかったです。ありがとうございました。
・ベトナムの風景が浮かんでくるような素敵な演奏でした。
・お菓子やお茶も楽しめベトナムを堪能できた。非常に素晴らしい演奏だった。参加型なのもよかったと思う。
・初めて「トルン」という楽器を知ることができて良かったです。
【国際センターより】
小栗さん・森川さんの素晴らしい演奏により、スタッフ一同、大変素敵な時間を過ごすことができました。演奏だけでなくトルンを体験する機会があったことにより、参加していただいた方々にも上記のアンケート結果のように十分満足していただくことができました。
今後も浦安市国際センターでは国際交流・異文化理解を深めるためのイベントを行う予定です。皆様のご参加をお待ちしております。
ベトナムの伝統衣装である鮮やかなアオザイ姿の小栗さん・森川さんを囲んで
(浦安市国際センタースタッフ4名・明海大学ボランティア2名,
左から3人目はバンドゥーラ奏者のカテリーナさん)
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