【実施報告】多文化共生講座 シリーズ第4回 真ん中を生きる子どもたち
【実施報告】多文化共生講座 シリーズ第4回 多文化共生講座
真ん中を生きる子どもたち‐映画・文学から考える-~明海大学の現状から~
今年度はセンター主催事業として、「多文化共生のまちを目指して」をテーマに多文化共生に関わる4回の連続講座を実施してきました。
今回の最終回は11月24日(土)14時~16時で開催され、13名の参加がありました。
講座は2部構成になっており、前半は夏休みを利用して国際センターでインターンシップをした留学生を含む5名の学生たちが「私にできる多文化共生への取り組み」をテーマに発表しました。
「私の住む船橋市の取り組みから考える」
自身の住む地域の多文化共生への取り組みを調べ、また実際にイベントなどに参加をしながら自身ができる多文化共生について考え、発表をしてくれました。
「日本の季節の行事を通して日本の文化を伝えたい」
外国人の方たちと美しい日本の四季を一緒に楽しみたいとの思いで、日本の四季とその楽しみ方を発表してくれました。
「東アジア文化交流に参加した経験から伝えたいこと」
東アジア文化交流に参加して感じた事をもとに、多文化共生のためにできる事を、関心を持つ→経験する→お互いを理解し認め合う事が必要だと力強く発表をしてくれました。
「外国人の賃貸問題」と「日本の食べ物文化」
留学生として日本に来て初めてとんかつを食べた時に、ソースを付けて食べる事を知らずそのまま食べておいしくなかったと言うエピソードから、日本の文化を知る事や教えてもらう事の大切さなどを発表してくれました。
「地元のお祭り紹介」と「大学生活で感じた外国人留学生との距離」
自身がオーストラリアへ短期留学した時の体験をもとに、大学内での日本人学生、外国人留学生との交流を促すためにはどうしたらよいかを発表してくれました。
みなさん緊張をしていたようですが、無事発表を終える事ができました。
ありがとうございました!
そして後半は、明海大学外国語学部中国語学科専任講師の佐藤賢先生から、明海大学に入学する中国背景を持つ学生の現状についてお話をして頂きました。
講師の佐藤先生が大学で中国語を学んでいた頃は、中国語学科と言えば中国や中国語に興味を持つ日本人学生だけでしたが、佐藤先生が教える立場になった現在、明海大学には中国にルーツを持つ学生の入学が増加しているそうです。
その背景や中国にルーツをもつ学生への教育の課題と取り組みについて分かりやすくお話しをして頂きました。
また、小説「真ん中の子どもたち」を引用し中国背景を持つ子どもたちの気持ちや生き方を教えて頂きました。
最後に先生は「外国にルーツを持つ子どもたち達が『真ん中』を堂々と生きることができる社会、『真ん中』というアイデンティティを尊重する多文化共生社会を構築していくことが求められています。そのためには日本人だけでなく地域に住む在住外国人、外国にルーツを持つ子どもたちなどと共に構築していく事が必要ではないか」という言葉で締められました。
参加者からは「無料でこのようなお話が聞けるのは、とても良い事だと思います」、「もっと沢山の人に聞いてほしい」、「今後留学生たちに接する場合の参考になりました」との感想を頂きました。
ありがとうございました!
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