【実践報告】【2017年1月14日(土)】映画「聖者たちの食卓」鑑賞会
映画「聖者たちの食卓」鑑賞会
当センターでは、1月は「食」にテーマを当て、イベント・展示を行っております。今回は食に関する映画を上映しました。
【日 時】 2017年1月14日(土) 14時~15時30分
【場 所】 浦安市国際センター研修室
<本作品について>
【邦 題】: 聖者たちの食卓
【原 題】: Himself He Cooks
【監 督】: フィリップ・ウィチュス,バレリー・ベルトー
【製作年】: 2011年
【上映時間】:65分
作品公式ホームページ(日本語):http://www.uplink.co.jp/seijya/
本作品は、シク教の総本山である「黄金寺院」において、巡礼者や旅行者に対して無料で食事が提供される無料食堂(グル・カ・ランガル)を舞台にしたドキュメンタリー映画です。本作品では毎日10万食もの食事が300人のボランティアによってどのように用意され、人々がどのように食事をとり、そしてどのように1日が過ぎていくかを映し出しています。
今回上映した作品では、作品の舞台に関する説明等が作品中に少ないことから、上映前に当センター職員が黄金寺院の場所に関する簡単な説明、および黄金寺院での食事のルールに関するクイズを行いました。また、映画の舞台がインドであることから、センターから参加者に「チャイ」をお出ししました。少しスパイスの効いた体が温まる飲み物と一緒に映画を楽しんでいただきました。
【参加者より】
・シク教寺院での豆カレーの10万食の供食。その準備から後片付けまでのすべての営みに人間の営為の深さや重みを感じた。
・宗教や階級の差別のない日本ではその差をみんなで協力して食するという点ではあまり感銘はなかったけれど、圧倒的な生きる営み(食)に全員が全力で取り組んでいる様子はこれが基本なんだなと感じた。
・食について改めて考えさせられた。階級に関係なく一緒に食事する場がインドにあることはとてもすごいことだと思う。
【国際センターより】
「食」にテーマを当てた映画というと「食べ物」そのものに焦点を当てた作品が多く見受けられます。一方で本作品は「食を支える人々の動きやその仕組み」に焦点を当ており、私たちに新しい視点を与えてくれるのではないかと思い、本作品を選びました。私たち日本の食べ物に関する環境と大きく異なる世界を見ることを通して、自分たちの食について見直すよいきっかけとなればと思っています。
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