【実施報告】【2015年3月7日(土)】「昨日と今日をまたぐ国 フィジー共和国講演会」
時間:13:30~15:30
場所:浦安市国際センター
参加費:500円
参加者:46名
内容:講師としてフィジー大使館の観光・商務官イキ イクヨ カワバタ氏をお呼びし、フィジー共和国の歴史と文化、国民の暮らしについてお話を伺いました。
講演会は「ブラ!」というフィジー語の挨拶から始まりました。
フィジーの人はこのブラ!という挨拶を観光客にも人懐っこく行います。はじめはその迫力にひるんでしまう人も、フィジーに滞在しているうちにブラ!と大きな声であかるく挨拶できるようになるそうです。
今回の講演会の参加者にはフィジーへ行ったことがある方が多く、カワバタさんも驚かれていました。
まずはフィジーの基本情報から。日本からの直行便はなく、韓国や香港経由で行くことが一般的だそうです。国民はフィジー人とインド人が半分づつで、人懐っこいフィジー人は接客を、数字に強いインド人は会計作業をというようにお互いの長所を生かした仕事をしているそうです。
現在、国旗の絵柄を変えようと言う議論があり、近い将来国旗が変わる可能性があるそうです。
ときには冗談も交えたカワバタさんのお話はとても面白く、笑いも交えながら皆さん興味深そうに聞いていました。
フィジーの人達の正装はスーツではなく、写真のカワバタさんが着ている、アロハシャツのような色とりどりのブラシャツに巻きスカートを身に付けます。警察官でも正装としてスカートとサンダルを着ている事には驚きました。議会でもみんなスカートを正装として着ているそうです。
肉や魚などの具材をバナナの葉に包み蒸し焼きにするロボ料理。現地では味つけは塩コショウのみなのですが、これにわさび醤油をつけて食べるとおいしい!という、ここだけのおすすめの食べ方を教わりました。
フィジーのマーケットでは農家の人ではない、一般の人が家の裏でとれた果物を売っているそうです。とにかく価格が安くて、パパイヤが籠の一山で1フィジードル(約50円)!
パパイヤやマンゴーなどのトロピカルフルーツや、タピオカやタロイモなどのイモ類は美味しく、実も大きいのに安く手に入るのでおすすめとのこと。
フィジ—には、カヴァの儀式という、器に胡椒科の木の根からできた液体を注いで飲む伝統的な儀式があります。この汁は癖があってあまり美味しくない、龍角散のような味で泥水のような見た目です。しかも、必ず飲み干さないといけないので、日本人には大変だそうです。しかし「Low tide please」(引き潮にしてください)と言うと少なめに注いでくれるそうなので、勇気のある方はチャレンジしてみるといいとのこと。
フィジーの火渡りの儀式は、燃え盛る火の上を歩くのではなく、焼き石の上を歩きます。一見熱くない様に見えますが、実際は石の上に葉を置くと燃え上がってしまうほど熱く、親から受け継いだ能力のある一部の部族のみがこの儀式をすることができます。また、儀式の前には禁欲的な生活をしなくてはならないなどの制限があり、思っていたよりもずっと厳しい儀式でした。
フィジーにはメケという伝統的な踊りがあります。
男性は戦の前に奮い立たせる華やかな振り付けで、女性は客人にもてなしをしたり、戦から帰ってきた男性をねぎらうためのゆっくりとした振り付けになっています。
花や葉でできている華やかな衣装も見どころです。
講座の最後には、いままで教わったフィジーのことについてのクイズが行われました。
正解した人にはタパ(木の皮をなめして、ステンシルで柄をつけたもの)に包まれた無添加のフィジーの石鹸が景品としてプレゼントされました。
最後の一つはじゃんけんで取り合うほどの人気でした!
フィジーは時差が日本とは三時間しかなく、物価も安くて安全であり、さらにはイギリス英語で日本人には英語が聞き取りやすいことから、日本人が旅行や英語学習をするのにうってつけだそうです。
質問時間には、参加者からは「ホテルの 料金は?」「虫は多い?」などフィジー滞在に向けての沢山の質問が寄せられ、皆さんフィジーに興味津々のようでした!
参加者のアンケートより
・知らない世界を旅できたような感じだ。
・ぜひフィジーへ行ってみたいと思いました。
・講師からのお話がよくわかり、内容も非常に良かった。 クイズもあり会場がなごんだ。
浦安市国際センターより
壁を作らないと身を守れない日本とは違って、「ブラ!」という一言で簡単に近づいてくる、フィジーはそんな不思議な国で文明社会が忘れてしまった癒しを越えた何かを持っている、というカワバタさんの話が印象に残りました。行ってみたら、時間や細かいことからは解放されて、いつもとは違った自分になれるに違いないと思いました。
陽気なカワバタさんの語り口から、花や鳥に囲まれたのんびりとした時間の中で過ごしているフィジーの人々の温かさをも感じられる素晴らしい講演会だったと思います。
講演して下さったイキ イクヨ カワバタさん、また協力して下さった方々、本当にありがとうございました。
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