【実施報告】【2019年11月9日(土)】多文化共生連続講座 第4回「浦安市の現状」
【実施報告】多文化共生連続講座 第4回「浦安市の現状」
11月9日(土)に多文化共生連続講座第4回目「浦安市の現状」が開催され26名の参加がありました。
最終回となる第4回目は2部構成で実施しました。
第1部は夏休みを利用して国際センターでボランティアをした留学生を含めた5名の学生が「多文化共生社会と子どもたち」をテーマに、自分たちの目線で感じた事、調べた事などを発表しました。
<1人目>菅野さん
小学生の頃、外国にルーツを持つ同級生がいた事もあり、自身が住んでいる地域の「外国にルーツを持つ子どもたちへの地域の取り組み」について調べ、発表しました。
<2人目>張さん(中国からの留学生)
日本に来て感じた、「日本と中国の子どもの育て方の比較」について自身の幼少期の経験を踏まえ発表しました。
<3人目>石川さん
自身が通う大学の留学生との会話をきっかけに考えた、「多文化共生社会を生きる明海大学の留学生の現状」を調べ、発表しました。
<4人目>西さん(中国にルーツをもつ)
自身が外国(中国)にルーツを持っているため、「私が経験した多文化共生社会」と題し、今までの体験などをまとめて発表しました。
<5人目>曹さん(中国からの留学生)
日本に来て感じた、「多文化共生社会の日本において、外国にルーツを持つ子どもたちについて思うこと」を身近にいる甥っ子の体験を取り上げながら発表しました。
最後に、明海大学でボランティア・インターンシップ活動の担当である佐藤先生から講評を頂きました。
学生のみなさんは、緊張しながらもそれぞれまとめた事をしっかり発表する事ができました。
第2部は浦安市役所地域振興課職員の方から浦安市の多文化共生の現状についてお話をして頂きました。
最初に、浦安が町から市へ変遷し、海面埋立事業、公共交通網の整備、大型遊園施設の誘致など、人口が増加した経緯や在住外国人数の増加の推移などの説明がありました。
昭和56年4月と令和元年9月を比べると、市の人口は2.6倍になり、在住外国人数は15倍に増加したとの事に驚きました。在住外国人を国別で見てみると、過去は上位から中国、韓国、フィリピンと続いていたところ、令和元年9月末の状況では中国、韓国、ベトナムとなりベトナムの方々が増加傾向にあるとの事でした。
続いて、浦安市国際化指針に基づく多文化共生への取り組みの紹介がありました。施策には4つの大きな柱があり、「コミュニケーション支援」、「生活支援」、「多文化共生の地域づくり」、「国際都市としての魅力あるまちづくり」に分かれている事が説明され、それぞれの具体的な取り組みも紹介されました。
第1部について、参加者からは「学生たちの発表が印象に残りました」、「自分の経験した事をベースにした発表が良かった」などの感想がありました。
第2部については、「市役所の担当の方直接お話をうかがう事ができ、とても参考になりました」、「浦安市の在住外国人の動向が分かり、これからの社会の流れを知る事ができました」などの感想を頂きました。
参加してくださったみなさん、浦安市役所地域振興課のみなさん、明海大学のみなさんありがとうございました!
今年度の連続講座は今回が最終回でしたが、4回の連続講座を通しテーマであった「多文化共生社会と子どもたち」について私たちにとって身近な事柄と考える事ができる内容になったことと願います。
来年度も引き続き、「多文化共生社会」をテーマにした講座を開催します。
皆さまの参加をお待ちしております!
「過去の講座の様子はこちらから」
多文化共生連続講座第1回目として、6月1日(土)明海大学の小川先生から日本に生きる中国背景をもつ子どもたちの現状と将来について学びました。
https://urayasu-ic.jp/past_event/report_20190601/
第2回目の講座では6月29日(土)新宿区立新宿中学校の片倉校長先生から、新宿中学校での外国背景を持つ子どもたちに対する取り組みについてお話をして頂きました。
https://urayasu-ic.jp/past_event/report_20190629/
第3回目の講座は10月6日(土)にかながわ開発教育センターの木下先生と共にワークショップを通し、外国につながる子どもたちのアイデンティティについて考えました。
https://urayasu-ic.jp/past_event/report_20191006/
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